昔の鞭打ちの名残が

こんにちは、横浜 南区で出張・訪問整体をしています、エウレカ訪問整体の吉崎です。

訪問整体を体験された方のお話をあげています。あなたに似たケースがあるかもしれませんよ。

 

五年前の追突事故の際にむち打ちの症状が出て、当時は整骨院に通って乗り切ったという西区のYさん(女性・50代・主婦)。

その後、むち打ちの症状は落ち着いたと思っていたのですが、もとからある肩こりの状態が、ここ二か月ほどはその時の鞭打ちの時に痛めた首の右側の筋がとくに気になるのだそうです。

Yさん「むち打ち自体はそんなひどいものではなかったんですけど、あれって結構残るんですね。ひどくはないけどなんか気になるみたいな感じが長く続いたんです。で、今その時に痛めたのと多分同じじゃないかと思う部分がとても嫌な感じがするんです」

位置的に同じだと思うんですよ、と仰るYさん。たしかに触ってみると、首の右側の肩甲挙筋の奥のほうが左よりも明らかに硬くなっています。その緊張のためでしょう、肩甲骨が右のほうが左より上がっています。

Yさんは上を向いたり左を向くのは少し違和感があるけどまあ大丈夫、でも俯くのと右を向こうとすると首の右側に嫌な感じがします。できなくはないけどできればしたくない感じ。

過去のむち打ちがこの件に度の程度影響しているかはなんとも言えません。でも、まるで関係ないとは言えないと私も思います。

以前整骨院に勤めていた頃、それこそ「十年前にやったむち打ちの痛みが今でも疲れると出てくる」とか「8年前の事故でなった鞭打ちが冬の寒さと夏のエアコンででてくる」という患者さんが来ていたことがあります。

Yさんもすでに五年ですが、なによりもご本人が「むち打ちになったこと、その時の痛み」をいまだにしっかり覚えてらっしゃるんですね。だからイメージ的にも結びつきやすい面がある。

となると、頸肩の凝りやハリがあるときに切り離して考えることはまあ気持ちの上でも理屈の上でも難しいですよね。

Yさんにそういったお話をしつつ、肩甲骨の動きをつけるように動かして、背中を緩めてから挙筋、斜角筋などへ側臥位でアプローチ。

それと、頸にそういったダメージがあるなら腰にもなにかあるんでは、と思って腰を触ると、やはり腰の右側のほうがハリが強いようです。腰と頸はセットというのはこういう時にホントだなーと思います。

起立筋の凝りっとした感じが右のほうが強いので、それをとるために操体法をいれます。仰向けで腕を外側にひねるのへ抵抗。数回繰り返し、その後膝を倒す操体もします。そうしてから足首を回旋させる操体法。首から離れたところから頸へアプローチします。

その後、首自体で嫌な感じのしない左のほうへ回旋する動きで操体法。

ここで改めて首の右側を触ると、最初の奥にあったコリコリ感がだいぶ小さくなったようでした。

試しにYさんに、嫌な感じがすると言っていた俯くのと右側へ回旋するのをためしてもらうと、俯くのはあんまり気にならなくなったとのこと。右側へは、さっきよりは減ったけれどまだ抵抗がある。

ここで、足先の操体をさっきとは少し変えてまたやってみました。

すると、まだ残るけど、最初よりは大分気にならないです、と言ってもらえました。

Yさんには「リラクゼーションも良いけれど、良かったらこの首の違和感をさらに確実に撮るためにも近日中にまたお時間をいただけませんか」とお話しまして、四日後にまたご予約をいただきました。時間を短縮し、頸に集中することにします。

単なる肩こりをほぐしたいというお話から、五年前の鞭打ちの解消にメインがスライドしましたが、急性のものでなければ対処も可能です。急性の時は整体よりも医療機関へお急ぎ下さい。

 

お読みいただきありがとうございます。