靴下をはいたり足の爪を切るのが苦手
こんにちは、横浜 南区で出張、訪問整体をしています、エウレカ訪問整体の吉崎です。
出張整体を体験された方のお話をあげています。「自分と似てるな」と思われるケースがあるかもしれませんよ。
足の爪を切る時、あなたはどんな状態で切りますか?
床に座って新聞紙やチラシなどを広げ、その上に足をのせてパチパチと切る。
この状態が「ツラくてできない」というNさん(港南区・男性・60代)は、長距離を歩くのはまるで平気、でも前屈するのが苦手、腰が痛いという方です。
「靴下を履くときも大変なんだよ。こう、ベッドの上に足を上げるんだけどそれがまず一苦労なんだ」
やろうとすると腰が痛くなるんだよね、とNさん。なので爪切りをさぼりがちになり、靴下の先に穴がよくあいてしまうそうです。奥様に文句を言われるのですが、ついついまた今度でいいや、となってしまうとのこと。
うつ伏せの状態で臀部や太腿の後ろを触らせてもらうと、結構緊張した状態です。
そしてNさんはお酒が大好きとのことで、健康診断で肝臓に注意と医師から言われているのですが、背中のハリは肝臓由来なのかなと気になっていると言われました。
正直、そこの判断は難しいと私はお伝えしました。肝臓の形状から言って背中の右のほうがより張っているとかいうこともとくになく、ただ全体に、重だるい感じがあります。本来はもっとすっきりしていていいはずなんだけどそうではない状態です。
肝臓も無関係ではないかもしれませんが、お酒を飲むのが楽しみを通り越して身体には負担になっているようですよねと言うと、やっぱりそうなのかなあ、とうすうすご本人もそう思っていたらしい様子でした。
Nさんの腰痛は、脊柱の腰椎になにか悪い変化があってのことではありません。そして起立筋や、腰痛と言えばな腹側の大腰筋が明らかに筋力が落ちているというわけでもありませんでした。
でも、筋力のダウンはみられないけれど、膝裏上辺りから臀部がとても張っていました。歩き疲れの蓄積なのかな、と思いNさんにも言ってみたのですが、Nさん、歩きまわるのは好きなほうなのでそれで疲れが溜まっていたというのはピンとこないそうです。
それでも、膝裏を四指でそっと触りながら筋膜を動かすようにして擦っていき、大腿の後ろ、大腿二頭筋の二つの筋それぞれをまた筋膜を緩めるように動かしていくと、力が抜けて張った感じがなくなっていきました。右側だけ緩めて左と比べるとために両方を手のひらで圧すと、圧された感覚に違いがあったようでNさんは「あれ、右は感じが違うね、張ってないよね、今」と気がついてくれました。
左側も同じように緩め、うつぶせ状態で膝を外側に出して屈曲してもらいます。股関節がだいぶ開くのですがこれもNさんは問題無し。でも臀部のほうはだいぶ硬くなっていて、こちらも時間をかけてやりました。
そうして大腿の後面と臀部を緩めた状態で、一度Nさんに起き上がってもらい、苦手だという「爪切りをする時の状態」を再現してもらいました。
「あ、まだすこーし残ってるけど大丈夫だね。うん、平気だ」
よし、爪切ろうかな、とNさんが爪切りを探そうとするのへ「もうちょっとお時間ください」と待っていただき、所定の時間の施術を終えて終了しました。
「やっぱり疲れて硬くなってたんだな。気づかなかった」
Nさんは不思議そうに仰っていましたが、それだけ慢性的に溜まる疲労は「地味だけど強力な存在」ということなんですよ、とお話して、これからは月に一、二回のメンテナンスをぜひ、とお薦めしたのでした。
地味だけど強力な存在・慢性疲労。あなたにはありませんか?
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