掃除機を持って三階まで上がり、かけながら降りてくる
こんにちは、横浜 南区で出張・訪問整体をしています、エウレカ訪問整体の吉崎です。
出張整体を体験された方のお話をあげています。あなたに似たケースがあるかもしれませんよ。
南区のHさん(女性・40代・清掃業)は、週四日勤務のパートしています。お仕事は清掃業。午前と午後で違う場所を担当しているそうです。
使用する掃除機は小回りが利くように家庭用。これをもって階段の上り下り、トイレ清掃でしゃがんだり立ったり、なかなかハードですが、一人でやる作業なので気楽でよいとのこと。しかし、膝や腰には負担が大きそうです。
午前中の作業では腰も膝も割と大丈夫なのですが、まだ疲れが溜まっていないのと仕事中の緊張感もあるのでしょう。
それが終わって帰りの電車に乗る時、駅での階段の上りは良くても降りる時が腰から脚のとくに左側がギクシャクするのが気になっているそうです。手すりにつかまらないと降りにくい時もたまにあるそう。
思い当たることは、掃除機やモップをかける時の身体の使い方。
右手で掃除機の取っ手を掴み床にかけながら、邪魔になるゴミ箱や床起きされているものを移動させつつ進むそうです。
微妙に中腰で右腕を細かく動かしつつの状態が続く中、だんだんと腰の左側が疲れてくるのがわかる。モップもまた同様で、腕などよりも腰の左側がだるくなってくる。
さらに出勤時、それから午後の仕事場へと移動するときに小物類などをいれた重めのショルダーバッグを持っていくのですが、Hさんは長年の癖でいつも右肩にバッグをかけているそうです。
身体の筋肉をピンポイントで疲れる使い方を続けた結果、階段を降りるというバランスが難しい動作の時に働かないといけない筋肉が疲労で働けなくなっているようです。腰の左側というより、骨盤の左側面あたり。中殿筋、梨状筋などがあります。
Hさんも、いつも右肩で鞄を下げるのは偏ってよくないという自覚があり、時々左肩にかけるのですが、違和感がありすぎてすぐにやめてしまうとのこと。ちなみにバッグは会社からの支給品で、私物でリュックを使うというのは無理だそうです。
右肩に重いバッグ と 掃除機を使う時の姿勢の癖 が「よく使う筋肉」という点でたまたま重なったんですね。どちらか片方だけかバッグが軽かったら問題なかったのかもしれません。
施術時、はじめにHさんに右を上にして側臥位になってもらい、右脚を横にあげてもらいました。そこへ足首を上から手で押さえて抵抗をかける私。でもわりと大丈夫、右脚はさほどさがりません。
そこで同じことを、今度は左を上にして左脚にしてみると、抵抗をかけるとすぐに下がってしまいました。これは中殿筋が働けていないということです。
中殿筋は歩行時に骨盤を固定する役割をします。階段を降りる時のギクシャクは、中殿筋の出力低下により骨盤の固定ができていないのが、平らな道などを歩いている時よりも分かりやすいからだろうとHさんに説明しました。
そして、左側だけが出力が落ちる理由が、掃除機をかける時の姿勢、そして「右肩ばかり重いバッグをかけることによる重心の偏り」だろうとも話しました。
施術後に再度中殿筋のテストをしてみたら、今度は左側も抵抗をかけても下がらなくなり、ご自宅の階段で降りる動作を試したところ「グラグラはしない」と安心した様子のHさん。
掃除機の使い方は難しいかもですが、バッグを左肩に意識的にかけるようにすると仰っていました。
この「どちらかの肩にばかり鞄をかけるor重いものを持つ」というの、結構よく聞きます。
毎日のことだと、その積み重ねが大きいです。あなたはこういう癖はありませんか?
お読みいただきありがとうございます。