気を遣ってたら疲れた
こんにちは、横浜 南区で訪問・出張整体をしています、エウレカ訪問整体の吉崎です。
出張整体を体験された方のお話をあげています。あなたに似たケースがあるかもしれませんよ。
神奈川区のHさん(女性・40代・主婦)はお母様がメニエール病の症状があるそうで、そのお母様とHさんは性格がよく似ているとのこと。きちんとしていて、真面目で、他人を気遣い、頼まれたらなんでも頑張ってしまうタイプです。なのでさらに頼られる、という印象があります。
しかしHさんにはメニエールの症状は今まではなく、良かったと思っていたそうです。でも、子供さんのPTAの集まりなどで行事についての話し合い、準備、役員としてのあれこれ、ママさん同士や先生との人間関係と、色々重なってきたところ、目まい? と感じるような瞬間がたまにでるようになってきました。
そしてもともと肩こりがあったのですが、ここしばらくはとくに右の頸から肩がツラく感じてどうしようかなと思っていたとのこと。
Hさんの立っている状態を後ろから見ると、首の右側のほうが緊張が強いのが分かります。そして、耳の下の乳様突起の位置が、左よりも下がっているのでした。
首の筋肉の緊張が強くて引っ張られたんだろうな、と思いつつ、ここがそうならと副腎の位置を探しました。副腎は左右に一個ずつあり、右は左よりも少し下がりますが肋骨の終わりのちょっと下辺り。左はそれより少し上。拇指で圧すと傷みが出るところがあります。右のほうが硬くて、Hさんが痛がります。
ここだけが原因ではないのでしょう。Hさんの背中は起立筋が硬いです。
でも、副腎といえばストレスに反応してアドレナリンを出す臓器です。この副腎の疲れが近接している筋に伝わり、それが疲労している副腎側の耳の下、乳様突起についている筋やその周辺の頸肩の筋を硬縮させる場合がある、というのを医師のコラムで読んだことがあります。そういうことがあるのかと思っていたら、おそらく該当すると思われるケースがHさんでした。
ちなみにこの医師のコラムはメニエールと診断されるケースの中にはこんなパターンもある、というものでした。メニエールは三半規管という内耳の器官の異常でなるもので、耳鼻科の範疇になります。
でもHさんの場合は三半規管ではなく、乳様突起が右だけ下がっているというもの。頭蓋骨の右側だけが少し下がっているというとわかりやすいかもしれません。
そうすると、中に納まっている脳も右に傾いた状態になります。この状態がメニエール状の目まいを起こす原因になっている人もいる、というコラムの内容でした。
Hさんの背中、副腎の位置辺りを徐々にほぐしていきます。グイグイ押すと痛くて緊張してしまうのでそこは加減します。背中全体を緩めたり副腎辺りをやったりと繰り返すうちに、当初よりも凝りが小さくなってきました。その上で首肩をほぐします。
施術後、乳様突起の高さの左右差はほぼなくなりました。
右の頸肩は左との差が軽減してHさんは自分の手で触って確認し、喜んでくれました。ツラさがかるくなったのは久しぶりと言っていただけてほっとする私。
Hさんに副腎のことなどを説明して、結局はストレス由来ですね、とお話しすると、メニエールでなくてもやっぱりストレスででるものがあるんですねえ、と納得されていました。目まいに関してはこの時点で出ていなかったので変化は観察できませんでしたが、しばらく様子を見てみるとのことです。
頸肩の凝りの原因は、頸でも肩でもなく副腎だったのかも? というお話でした。きちんと調査などはしていないのであくまでかも? ですが、肋骨下部辺りが緊張が取れるにつれ、肩甲骨上角から頸へつく肩甲挙筋が柔らかくなっていったのはとても興味深かったです。
頸肩だけを集中的にやっても時間ばかりとってしまっただろうと思うので、やはり身体は全身の繋がりで見ていくものだなと実感しました。
あなたの主訴はどうでしょうか。今回のお話がヒントになるようなことがあればいいと願います。
お読みいただきありがとうございます。