普段、腕を上げる動作をしていますか? 1

こんにちは、横浜 南区で出張・訪問整体をしています、エウレカ訪問整体の吉崎です。

もしかしたらあなたと主訴が似ているかもしれないケースのお話です。

 

出張整体の仕事ではなかったのですが、改めてなるほどねえと思ったことがありました。

最近は暖かくなってきましたが、先日朝から急に寒かった日がありました。

その日、朝起きてみたら、左肩が固まって腕が上がらなくなっていたAさん(港北区・40代女性)。

なにしろ朝食の準備をするのに冷蔵庫の中からバターを取り出そうとしても左腕は上がらず、左側では取れなかったそうです。

その状態でなんとか食事の支度をして、食事、片づけ、その後出勤。事務職です。

職場についても左腕はほとんど変わらない状態。

私はその時点で状態を見させてもらったのですが、背中から見ると左の肩甲骨が右よりも指の幅二本分ほど上がっていました。これでは肩甲骨の動きが制限されてしまいます。

その後、始業時間までの約十分もない時間で、ひたすら肩甲骨に動きをつけました。

さらに前の鎖骨の下を緩め、肩甲骨の上の棘上筋を押圧し、などなどして、なんとか腕があがるように。

この後、翌々日には大分腕の可動域は回復していましたが、まだ腕を上げる角度によっては上がらないという部分があったりしつつ、

Aさん「でも痛くなった当日よりほんとよくなったよ! ほら!」

と左腕をさっと横に上げようとして、

肩よりも少し上にはいくけどもそれ以上はまだいかないのにAさん本人がびっくりしていました。

Aさん「あれ? もう全然痛くないから大丈夫だと思ったんだけどな?」

うーん、さすがに初日にざっと十分程度の施術を慌ただしくやっただけで、あとできる範囲で動かすようにしてねとお願いはしましたが、それだけではそこまで目覚ましい変化はなかなか難しいと思います。

それよりも私は、Aさんが「痛みがなくなったので」という理由だけでもう腕が上がるようになっただろうと思ったというところが気になりました。

たしかに今は痛めていますから、いつもよりは左肩は庇ってはいたんでしょうが、どうもお話を聞いてみると

それ以前からもともと、Aさんの日常生活の中で、例えば高いところのものを取るために上に向かって腕を伸ばすというような動きをすることがほとんど無いそうなんですね。

Aさんは左肩はまだバンザイはしづらいです。でも、日常生活ではほぼ支障が無い状態になっているそうです。

これって逆に言うと、Aさんに限らず、もしも自分の肩が万歳ができない、しづらい状態だったとしても、そこまで腕を上げる動作をそもそもしないんだから気が付かない、ということもあるよってことですよね。

ある時ふとバンザイしてみたら、片方の腕の上がりがおかしかった。それまで気づきませんでした。

ありそうだなあ、と思ったのでした。しかしこれは放っておいては後が厄介になる可能性があります。 長くなるので続きます。

 

お読みいただきありがとうございます。